「我が家の日課表」をつくろう

 新型コロナウィルスで世界中が大変な状況になっています。教育現場でも休校につぐ休校で、子どもたちは落ち着いて学習もできない状況です。これからの2~3ヵ月も家庭に籠もる時間が増えてきます。このような時だからこそ子育てについて原点から考える必要があります。子育ての目標は「子どもが幸せな自立をするための基礎力をつける」ことです。そのために子どもに「子どもの仕事」を教えて、家族で「我が家の日課表」をつくり楽しく取り組みましょう。すごい成果が期待できます。

 

子どもの仕事とは

1.楽しく勉強をすること

子どもの仕事は勉強をすることです。勉強をして知識を蓄え、頭脳を鍛え,自分で考えることができる力をつけます。自分が得意なことを探し、その能力を更に高め 専門家になり、将来生活していくための糧を得る力をつけていきます。そのためには、学校で学習する一般的な学習専門家になるための学習の2種類の学習をしていく必要があります。専門家になるための学習は、お子さんが好きなこと、興味のあることを見つけ、毎日楽しんで取り組み、その分野の能力をつけ得意なものとし、自信と意欲を持たせることです。取り組む内容・領域はいろいろと変わっていきますが、その都度、自分の個性が見えてきます。学習の基礎は、読書です。読書力は 能力を飛躍的に伸ばします。日課表に「学校の勉強」と「得意をのばす勉強」「読書の時間」の三つの時間を入れましょう。

2.家の手伝いを進んですること

手伝いは子どもの仕事です。手伝いをすることにより、将来自立するための基礎の力をつけることができます。手伝いには2種類あります。まずは「家庭生活のための手伝い」です。整理整頓、掃除、洗濯、食事の準備と片づけ、調理、お風呂や 寝具の管理などです。もう一つは「家業の手伝い」です。これは職業的な知識や技能を幼少時から楽しく教えてもらい養っていきます父母、祖父母、親戚などがしている職業の手伝いを誉めてもらいながらします。農業、漁業、商店、専門職、どのような手伝いができるかを考えてさせてみます。上手に跡継ぎ教育をしていきます。将来、親子で同じ業種で働く。とても素敵なことです。超専門家への最短コースです。ポイントは、できたことを探して誉めることです。すごい!上手!と言って乗せることです。できないことを指摘するのはタブーです。「家事の手伝い」と「家業の手伝い」を日課表に入れましょう。

3.仲間と喜んで遊ぶこと

「遊ぶ」とは心を満足させるための自発的な活動です。自主性、積極性などの心をつくります。また仲間と遊ぶことで集団のルールや相手を気遣う心なども学ぶことができ、とても大切な活動です。もちろん大人にとっても大切です。遊びの中から得意なことを見つけることもできます。コロナの時期、多くの友だちと密になって遊ぶことは避けなければなりません。「家族で遊ぶ」を日課表に入れましょう。

4.元気に大きくなること

子どもの仕事で、一番大切なのは、基本的生活習慣を身につけて、心も身体もたくましく健康で成長することです。そのためには規則正しい生活リズムをつくることです。起床時間、食事の時間、就寝時間です。そして「身体を鍛える運動」をすることが大切です。これを日課表にいれます。

5.日課表づくり「○○家の日課表」

起床時間、食事時間、学校の勉強、得意を伸ばす勉強、読書の時間、家事の手伝い、家業の手伝い、遊びの時間、運動の時間、就寝時間などを入れた日課表を家族で相談してつくり、台所に掲示し、毎日できたかどうかをチェックし、できるようにしていきます。

 

 コロナ騒ぎで閉塞している今、この日課表があなたの家族の充実した日々を保証し、あなたの家族を大きく飛躍させます。ぜひ実行してください。

( 建 治)