子どもが幸せを感じる時

親はだれしも、我が子を幸せにしたいと思います。でも漠然と思うだけでは、子どもを幸せにはできません。どうしたらいいのでしようか。次のことを考えてみましょう。

 

1.子どもが『生まれてきて良かった。心が満ち足りて、幸せだな。』と心から感じるのは、どんな時でしょうか。夫婦で話し合い、思いつくことを書き出してみましょう。

・おいしいものを食べている時      ・テーマパークに家族で遊びに行った時

・欲しがっていたものを買ってもらった時 ・すごいといって誉められた時

・一緒にキャッチボールをしている時   ・一緒にお風呂に入っている時

・一緒にご飯を食べている時       ・一緒にゲームをしている時

・得意なことを見つけてくれた時     ・添い寝をしてお話をしてくれている時

・絵本を読んでくれている時       ・親に抱きしめられた時

まだまだそれぞれの家庭によりいろんなものが出てきます。

 

2.内容を整理して、何が一番大切なのか順番をつけてみましょう。

しかし、なかなか本質にたどり着けません。

反対のことを考えてみましょう。『子どもは、どんな時に生まれて来なければよかった、嫌だなあ、つらい』と思うでしょうか。夫婦で、思いつくものを考えてみましょう。

・おまえはバカだと言われた時   ・親に放っておかれて相手にされない時

・遊び相手がいない時       ・親に暴力をふるわれた時

・ひとりぼっちの時        ・兄弟と比べられてバカ呼ばわれした時

・はげしい夫婦喧嘩をして、罵り合っている時

・子どもなんか生まなければよかったと親が言った時

この不幸と感じる行為は、絶対に避けねばなりません。この反対の行為が幸せを一番 感じるヒントになります。

 

3.子どもが一番幸せに思うのは、次のような時ではないでしょうか。

(1)『パパとママがラブラブで、互いに相手のために尽くしている時』

好きだよと言ったり、手をつないだり、抱き合ったりしている時ではないでしょう  か。ラブラブ夫婦は、子どもの心を安定化させ自分が望まれて生まれてきたことが実感できます。自分の命の原点を確認できるのです。生きているのが幸せになります。自分も両親のようなパートナーを見つけたいと思います。

(2)『親と一緒に遊ぶ時』(スキンシップ)

一緒に走ったり、ブンブン回しをしたり、肩車をしたり、工作をしたり、木に登ったり、お絵かきをしたり、ちょっとしたイタズラをして笑いこけたり、手をつないで散歩したり、ときおり『大好きだよ』といって抱きしめます。親が自分を見てくれ、本気で関わってくれていると実感できた時、心が満たされ、幸せになります。愛されている実感がわきます。自分を大切に思い守ってくれる人の存在が、心に満足感を与えます。

(3)『誉めてくれた時』

親が子どもの素晴らしい能力を見つけてくれて誉めてくれ、抱きしめてくれた時、子どもは自己肯定感を持ち、自信と生きる意欲が湧いてきて、明るく楽しい生活を送ることができます。

 

 子どもが幸せを感じるのは、パパとママがラブラブで、自分を抱きしめてくれ、一緒に遊んでくれ、認めて、誉めてくれる時です。この行為は親の人間としての一番本質的な幸せです。まずは、照れずに『ママのことが大好きだよ。』『パパのことが大好きだよ。』と子どもの前で言ってみましょう。子どもは、すごい笑顔になります。

( 建 治 )