子どもが幸せを感じる時
親は、我が子に幸せになってもらいたい、幸せにしたいと、いつも思っています。でも漠然と思うだけでは幸せにはできません。どうしたらいいのでしようか。まず、次のことを考えてみましょう。
子どもが『生まれてきて良かった。心が満ち足りて、幸せだな。』と心から感じるのは、どんな時でしょうか。パパとママで話し合い、思いつくことを書き出してみましょう。
・おいしいものを食べている時 ・テーマパークに家族で遊びに行った時
・欲しがっていたものを買ってもらった時 ・すごいといって誉められた時
・一緒にキャッチボールをしている時 ・一緒にお風呂に入っている時
・一緒にご飯を食べている時 ・一緒にトランプをしている時
・得意なことを見つけて誉めてもらえた時 ・添い寝をしてお話をしてもらっている時
・絵本を読んでもらっている時 ・親に抱きしめられた時
それぞれの家庭によりいろんなものが出てきます。
次に内容を整理して、何が一番大切なのか順番をつけてみましょう。
しかし、なかなか本質にはたどり着けません。
反対のことを考えてみましょう。『子どもは、どんな時に生まれて来なければよかった、嫌だなあ、死にたい』と思うでしょうか。夫婦で、思いつくものを考えてみましょう。
・おまえはバカだと言われた時 ・親に放っておかれて相手にされない時
・遊び相手がいない時 ・ひとりぼっちの時 ・親に暴力をふるわれた時
・兄弟と比べられてバカ呼ばわれした時
・はげしい夫婦喧嘩をして、子どもなんか生まなければよかったと言われた時
この不幸と感じる行為は、絶対に避けねばなりませんし、この反対の行為が幸せにつながっています。
子どもが一番幸せに思うのは、『パパとママがラブラブで、互いに相手のために尽くしている時。好きだよと言ったり、手をつないだり、抱き合ったりしている時』ではないかと思います。ラブラブ夫婦を見せることは、子どもの心を安定化させ、自分が望まれて生まれてきたことを実感させます。自分の命の原点を確認できるのです。生きているのが幸せになります。自分も両親のようなパートナーを見つけたいと思います。
二番目に幸せを感じるのは、『親と一緒に遊ぶ時』だと思います。親が子どもの年齢になり、一緒に走ったり、ブンブン回しをしたり、肩車をしたり、工作をしたり、木に登ったり、お絵かきをしたり、ちょっとしたイタズラをして笑いこけたり、手をつないで散歩したりします。親が自分だけを見ていてくれ、本気で関わってくれていると実感できた時、心が満たされ、幸せになります。愛されている実感があるのです。一人ではない。自分を大切に思い守ってくれる人の存在が、心に満足感を与えます。
三番目に幸せを感じるのは、『誉めてくれた時』だと思います。親が子どもの素晴らしい能力を見つけてくれて誉めてくれ、抱きしめてくれた時、子どもは自己肯定感を持ち、明るい気持ちと生きる意欲が湧いてきます。
子どもの幸せは、パパとママがラブラブで、一緒に遊んでくれ、自分を認めて誉めてくれる時です。これは、親の人間としての一番本質的な幸せです。
まずは、照れずに『ママのことが大好きだよ。』『パパのことが大好きだよ。』と子どもの前で言ってみましょう。子どもは、すごい笑顔になります。 ( 建 治 )