経済的自立について①

 我が子の将来を考える時、一番に考えることは、我が子に生き生きとして輝いた生活をして欲しいことです。やりがいのある仕事をして、みんなから感謝され、自分の能力が発揮され、幸せな家族をつくり、ゆとりを持った充実した楽しい生涯を送ってもらいたいものです。

 ゆとりを持った生活をするためには、経済的な基盤が不可欠です。子どもの将来の職業(仕事)を考える時、一番は適性です。好きで得意な分野の仕事を選択すると、ストレスも少なく意欲的に活動できます。能力は練習し、鍛え、磨いていけば多少時間はかかってもついていきます。まずは、仕事の内容が好きであることが一番です。親の役割は、我が子がどのような職業に向いているのかを、子どもと共に探ることです。

 経済的にほどほど豊かで、時間的にもゆとりを持って生活するためには、同じような仕事でも時間給が高いものは何かを探る必要があります。時間単価をあげるには、その人でなければできない高度の技術を要する仕事、危険な仕事、ストレスの大きな仕事、資格の必要な仕事などがあります。

 今回は、仕事に必要な資格について考えてみましょう。資格の中で価値があるのは、やはり国家資格です。国家資格を持って仕事をしている人の平均時間給は高いものがあります。将来、その資格が取りやすい学校に進学を考えてみるのも大切なことです。仕事を始めると、有名で難関の○○大学を卒業したという経歴よりも、○○という難しい国家資格を持っている方が、はるかに価値があります。

 次の時間給のデータは、平成27年の資格別時給ランキングです。(年収ラボから引用)。参考にしてみて下さい。医師(4,988円/時)、弁護士(4,644円)、歯科医師(2,920円)、公認会計士(2,777円)、税理士(2,777円)、不動産鑑定士(2,711円)、社会保険労務士(2,548円)、獣医師(2,326円)、一級建築士(2,268円)、技術士、薬剤師、診療放射線技師、看護師、臨床検査技師、歯科技工士、測量士、クレーン運転士、理学療法士、作業療法士、准看護師、ボイラー技士、ケアマネージャー、歯科衛生士、栄養士、調理師、ホームヘルパー、……と続きます。

 国家資格・資格はたくさんあります。まずは親が調べてみましょう。家族や親戚の方がされている仕事なら情報は豊富です。

 我が子の人生設計の基本をつくるのは、親の仕事です。とても楽しくワクワクする作業です。家族で一緒に話をしながら探っていきましょう。教室でもお手伝いをさせていただきます。  ( 建 治 )