「心」と「体」を作る「食」

副学園長の子育てポイントを紹介致します。

 熱中症の予防がさかんに言われている時期ですが、お子様の食生活にも充分気をつけてあげましょう。暑い日が続きますが、朝食をきちんととることが大切です。朝食をとらないと血糖値が下がり、脳に必要なブドウ糖を供給することができません。その結果、脳は燃料不足となって働きが悪くなります。朝食は脳の働きに、いいスタートをかける役割があるのです。

 「心」は、脳・神経・神経伝達物質・酵素・ホルモン・体液中の電解質ミネラルなどの作用によって働きます。栄養が不足したり、砂糖や塩をとり過ぎたりしている上に、過度のストレスが重なると、記憶力、判断力などの機能が衰え、理性と自制心を失います。特に「白砂糖による甘いもの」を頻繁に食べていると、インシュリンというホルモンが分泌されて血糖値が急に低下する「低血糖症」になり、うつやだるさを感じ始めます。やがて副腎から血糖値を上げるアドレナリンが過剰に分泌され、不安と混乱を起こし、自制できず攻撃的になりやすくなります。脳にとってブドウ糖は必要なものですが、砂糖などの単糖類からとるのではなく、玄米などの炭水化物(おやつではなく食事)からとるようにしましょう。(おやつはおにぎりやふかしいも等にするといいです。)そして、水分補給は甘いジュースではなく、水やお茶からとるようにしましょう。副食は、「孫はやさしい子」を中心にしましょう。「孫はやさしい子」とは、次の食品のことです。

「ま」‐豆、「ご」‐ごま、「わ」‐海藻(わかめ)、「や」‐野菜、「さ」‐魚、「し」-きのこ(しいたけ)、「い」‐いも、「こ」‐酵素、みそ、しょうゆ。

 学園でも、「食」をかえただけで多動がなくなり、集中力がでてきた、攻撃性がなくなったという話をよく聞きます。何よりも「食事」の時間は、できるだけ家族そろってゆったりと、楽しく過ごしたいものです。                                                      (三鈴)