能力を高めるコツ

 学習・練習の成果を上げ、能力を高めるコツ(方法)は、単純で明快、簡単なことです。
 それは、『学習・練習を、毎日、決まった時刻に、楽しく、一定時間、積み上げることです。』これが大道で、これ以外の方法はありません。

 毎日学習・練習をすることで、技能や能力が表面的な習得ではなく、潜在意識にまで届くような深いものになっていきます。考えなくても、自然に反射的にできるようになっていきます。
 決まった時刻に学習・練習をすることで、生活リズム、学習リズムができ、学びやすく習得しやすい頭脳・身体になっていきます。
 楽しくとは、心や体が喜んで、学習・練習の成果を内容を受け入れ、蓄積する身体になることです。一番の基礎です。
 一定時間とは、集中が続く時間のことです。楽しく続けているうちに、集中時間は少しずつ長くなっていきます。楽しんでできる時間のことです。
 コツコツと毎日、積み上げるとは、繰り返しを大切にし、能力を本物にすることです。一日、20時間まとめて学習・練習をするのではなく、毎日40分、31日間休むことなく行うことに価値があります。日曜日も旅行に行っても、リズムを崩さないようにします。繰り返すことで、能力が定着し、本物になります。

 毎日の学習・練習には、幼児のうちはプリントコース、「ちえ」「もじ」「かず」を、小学生になると小学生プリント、「国語」「算数」‥‥‥を毎日します。ピアノやお琴、習い事の練習、得意で大好きな事など、メニューは親が決めます。する内容と順序を決め『毎日楽しいお仕事』メニューを個別に書き、台所に貼りましょう。ポイントは大好きなことを最後にもっていくことです。

 この楽しい習慣化をつくるのは、親の仕事です。子どもの力だけでは無理です。親が上手に管理し、子どもの身体が覚えるまで、徐々に管理を子どもに任せながら、誉めながら、笑顔で実践していくのです。 この取り組みを始めるきっかけが、夏休みの今なのです。人間は、生涯学習し続ける生物です。まずは、楽しい家族会議をしましょう。そして、お父さんもお母さんも、子どもたちも、各人、何を学習・練習するか、どの時刻にするのか、したかどうかのチェックはどうするのか、などについて決めます。
 楽しくするポイントは、親が見て、できるようになったことを毎日見つけて、具体的に教えてあげ、誉めて、抱きしめてあげることです。他の子どもと比べず、個人の中でできるようになったことを探します。慣れてくると、成果が自分でも、はっきりと分かるようになり、誉められなくても、自分から進んで楽しくできるようになります。

 『学習・練習を、毎日、決まった時刻に、楽しく、一定時間、積み上げる』力は、まさに未来を生き抜く最強の能力です。我が子と一緒に自分の能力も高めながら素敵な人生を送りましょう!                        ( 建 治 )