親の仕事は我が子の命を守ること!

 親がしなければならない仕事とは、どのようなものでしょうか。原点に戻り考えてみましょう。

親の仕事とは、
『我が子の命を守り、我が子が幸せな自立ができるように指導し、確認すること』です。

 「子どもの命を守る」とは、健康でたくましい体をつくること、外敵・危険から身を守る方法を教え、身につけさせることです。

 健康でたくましい体を作るためには、最適な衣食住を提供し、鍛える必要があります。
特に食べることはとても大切です。毎日の食事により体はつくられます。心もつくられるという研究者もおられます。
 基本的には、未精白の穀物食(玄米)をよく噛んで食べること。それを中心にして、身土不二(身近で採れるもの)、旬を食べることです。副食は「ま、ご、わ、や、さ、し、い、こ」が基本です。「ま」豆、「ご」ごま(種実類)、「わ」わかめ(海草類)、「や」野菜、「さ」魚(魚介類)、「し」しいたけ(きのこ)、「い」いも、「こ」酵素(発酵食品)です。そして食べ過ぎないこと、加工食品、農薬の多い食品は控えるのが基本です。
 健康な体を保つためには、衣服を清潔にしたり、洗面、歯磨き、入浴、規則正しい睡眠、排便なども重要な要素です。
 また、適度な運動、特に歩くこと走ることを中心に体を毎日鍛えます。

 外敵・危険から身を守ることとは、事故などの危険から命を守る方法を教え、できるようにすることです。子どもの周りにある危険とは、交通事故,落下事故,やけど,刃物などによるけが,動物とのかかわりによるけが 、人的悪意によるものなどがあります。実際の場面で、丁寧に根気よく教え、練習させ、自分でできるようにしていきます。

 大切なポイントは、自己管理能力をつけてあげることです。
 最初は親が管理し、教え、制限し、禁止をして、できるようにします。そして徐々に自分で管理できるように、誉め認めながら教えていきます。食事は、食べ過ぎたり、体に良くないとわかっているのに食べたり、ついつい贅沢食になってしまいます。また、危険なことはスリルがあり、緊迫感があり、面白いものです。どうすれば事故にあわず、けがをしないで冒険ができるのかを、自分で自分の心を管理しながら学んでいく必要があります。親の仕事は目を離さず見守ることです。

 親の仕事は、子どもの命を守ることが第一です。それには、基本となる事項をしっかり教え、基本的生活習慣としてできるように習慣化し、それを持続できる自己管理力をつけてあげることです。
       (建治)