豊かで輝く人生に

豊かで輝く人生に

 

 我が子に、豊かで輝く幸せな人生を送ってもらいたい。こう考えるのは、親の常です。しかし、現実には過酷で厳しい仕事環境のなかで、生活に追われ、幸せとはほど遠い生活をしている若者もたくさんいます。

 親の仕事は『子どもの命を守り、愛することを伝え、幸せな自立ができるよう教え導くこと』です。人生を、豊かで生き生きとした輝くものにするための大切な要素の一つは、充分に自活できる経済力です。楽しみながら仕事をして、短時間で高い報酬がもらえる能力・資格・技能と仕組みを持つことです。

 

 人生の1/3は休息時間(睡眠)。1/3は家族・友人と遊び楽しむ時間。そして残りの1/3が生活するための糧を得るために働く時間です。何の目的もなく平均的に学習し、学校を卒業して就職する。特技も資格もない場合、低い時間給での長時間労働を強いられ、好きでもない仕事をストレスを抱えながらすることになります。

 豊かで輝く生き生きとした人生にするためには、働く時間を8時間以内に抑え、それも喜々として仕事をし、残った時間を家族・友人と楽しむことです。そのためには好きで興味・関心のあることを仕事にし、その人にしかできない能力、資格、特殊技能などを身につけることです。そのための取り組みは、幼児期から始めるものです。

 

 そのための親の仕事は、我が子の興味・関心、特性を探し出し、上手に伸ばすことです。幼児期から発達にあわせて我が子が示す興味を見つけ、上手に誉めながら没頭・熱中することを楽しみます。親も一緒になり資料を探すなどしてとことん遊びます。幼児期は天才的な能力の発達を可能にします。いろいろな興味のあることに挑戦し、能力を伸ばしていきます。そして小学生になった頃から、何かに絞っていきます。3才~6才から10年間、途中からはその道の専門家について能力・技能を磨けば、中・高校生の頃には周囲には並ぶ人のいない専門家になり、周囲からも一目置かれ、自信を持って更に高みを目指すことができます。第一線で活躍できる専門家は、幼児の頃からその独特の能力を磨いているものなのです。親の仕事は、我が子の特性を見つけ伸ばし、ふさわしい指導者を探し、更にその能力を伸ばしてもらうことです。

 

 素晴らしい能力・技能だけでは、短時間労働での高い報酬には結びつかない場合があります。その能力をいかんなく発揮でき、収入に結びつく仕組みが必要になります。この仕組みづくりは時間と労力のかかる大変な仕事になる場合があります。この仕組みを計画的に構築できるのは、親の力です。祖父母・両親・親族・友人にその能力と仕組みを持っている人がいる場合、跡継ぎとして育てることです。この場合も基本は同じで、その子どもの興味・関心に応じて得意を伸ばしていきます。いろいろな取り組みをするなかに、祖父母・両親がしている業界の遊びや取り組みをさりげなく取り入れて、『○○ちゃんはすごい! □□も得意だね。面白いなあ!』と、好き・得意・面白いという意識を潜在意識の中に入れていく方法です。これは、親にしかできません。他の興味は、やがて趣味になります。跡継ぎ育成は幸せな人生への近道です。そこには長年かけて築いた独自のノウハウがあり、顧客名簿があり、ネットワークと信用があり、便利な事務所、優秀なスタッフまでいます。そして我が子・我が孫と同じ仕事を楽しくできることは、この上ない幸せです。

 

 周囲から認められ、楽しく喜びを持って短時間の仕事をし、充分な報酬を得る。その報酬を使って家族・友人と楽しい時間を満喫する。そこには笑顔と歓声があふれています。このような人生を我が子におくって欲しい。そのためには、親として何をすればいいのか。あなたの仕事が問われています。

 

                                ( 建 治 )