オーストラリア短期留学 3

 8月21日~28日までの8日間、三鈴学園の英語教室に通う小2~中2の10人の子どもたち、遠藤先生とオーストラリア・ケアンズに研修に行ってきました。とても楽しく、心躍る本当に価値ある短期留学でした。

 

 ケアンズでの生活は、日本での通常の生活と同じく規則正しいものでした。

子どもたちは、朝8時過ぎにホームステイ先の両親に送られて、ランチボックスと筆記用具などが入ったナップサックを持ってSun Pacific College(SPC)にやってきます。SPCには私と遠藤先生がいて、英語で挨拶をし健康状態や昨日あったことなどを報告します。それから歩いて現地の小学校(Trinity Anglican School)に行きます。毎日とても良い天気で、爽やかな夏の朝という感じです。5分も歩けば小学校です。学校ではマーガレット先生という責任者の方が迎えてくれ、挨拶をし楽しい会話をして、それぞれの学年のクラスに入ります。私は校庭のベンチで子どもたちの活動を笑顔で見守ります。

 初めての日、午前の3時間の授業(40分×3)が終わり、1回目のランチタイムになりました。うまく溶け込めたかな?英語は分かっただろうか?授業について行けているかな?落ち込んでいないだろうか?辛くはないだろうか?私はいっぱい心配して、子どもたちを待ちました。数人の子どもたちは、私のいる所に来て、楽しげに授業の様子を教えてくれ、楽しそうにランチを食べ始めました。全員来るだろうと思っていましたが、来ない子がいました。心配になり、校舎の中を探すと、現地の子と一緒にランチを食べています。陰から見ていると、ランチがすむと一緒に遊び始めました。『これなんだ。これが目指していたものなんだ。』とうれしくなりました。同時に取り越し苦労の変な心配をしていた自分が恥ずかしくなりました。ケアンズの子どもたちと一緒に学び、一緒に遊ぶために留学して来たのです。

 更に2時間の授業が終わり、2回目のランチタイムになりました。子どもたちのランチボックスの中は、サンドイッチに干しぶどう、リンゴが一つまるごと、ジュースという簡単なものでした。一人の男の子が財布を持って走って行きました。帰ってくるとフライドチキンを買ってきています。学校のショップには、サンドイッチ、クッキー、チキンナゲット、カレー、スパゲッティー、ポップコーン、ジュースなどを売っていたのです。目ざとくそれを見つけ、自分の力で買って来たのです。どうやって買ったの?と聞くと、指さして、お金を払って買ったと言います。またまたびっくり。すごい!さすがに三鈴学園の子どもだなと感心しました。それからは、学校のショップでいろんな物を買って食べるのが、子どもたちの楽しみになりました。そばで見ていると、現地の子どもと同じように買い物をしています。子どもたちの順応性はすごいなと感動しました。

 2回目のランチタイムから更に2時間の授業があります。教室に入って見学しました。先生の話を聞く時間もありますが、自分で考え、自分で調べる、仲間と一緒にする、学習をゲームにする、発表する、自分の頭を使って自分で活動する授業がほとんどでした。日本とずいぶん異なり、考える力、自分を表現する力が身につく学習です。担任の先生の授業の組み立て、内容、展開の仕方が素晴らしく、私はすごくいい勉強になりました。

 午後4時前には、子どもたちが教室から出てきます。マーガレット先生も来てくれ、挨拶をして歩いてSPCまで帰ります。SPCでテニスをしたり、ボールで遊んでいるとホームステイ先の両親が迎えに来てくれて家に帰ります。

 ホームステイ先では、夕方からビーチや動物園に行ったり、ショッピングセンターに連れて行ってもらったり、外食したり、楽しくて素敵な体験をいっぱいさせてもらったようです。

 学校での授業が終わった金曜日の夜、SPCでホームステイ先の両親を招待して、バーベキューパーティーをしました。その席で全員の子どもたちがスピーチをし、日本文化を紹介しました。また得意技を披露しました。折紙や切り紙、あやとりやけん玉、剣道の技など、とっても楽しい時間を共有できました。

 本当に価値ある、心躍った、素敵なケアンズ留学でした。みんな大満足。来年もぜひ行きたいものです。遠藤先生がすでに来年のプランを考えています。                          ( 建 治 )