子どもの自立～経済的自立～

親の仕事は『我が子の命を守り、愛を伝え、幸せな自立ができるように導くこと』でした。我が子が、自分の能力を発揮し、みんなから感謝されるやり甲斐のある仕事をして、幸せな家族をつくり、生き生きと輝き、ゆとりのある充実した楽しい生涯を送ることのできる力をつけることです。

ゆとりを持った楽しい生活をするためには、経済的な基盤が不可欠です。子どもの将来の仕事(職業)を考える時、一番大切なのは適性です。好きで得意な分野の仕事を選択すると、ストレスも少なく意欲的に楽しく活動できます。そのための能力は幼児期から、練習し、鍛え、磨いていけば多少時間はかかっても必ずつきます。まずは、仕事の内容が好きであることが一番です。親の役割は、我が子がどのような職業に向いているのかを、子どもと共に探り、そのための準備をすることです。

経済的に豊かで、時間的にゆとりを持って生活するためには、職種を時間給で比較するのが参考になります。年収を労働時間で割ったものです。時間給の高い仕事は、その人でなければできない高度な技術を要する仕事、危険な仕事、ストレスの大きな仕事、資格の必要な仕事などがあります。資格の中でも価値があるのは、国家資格です。国家資格を持って仕事をしている人の時間給は高いものです。将来、その資格が取りやすい学校に進学するのも大切なことです。仕事をはじめると、有名で難関な○○大学を卒業したという経歴よりも、○○という国家資格をもっている方が価値がある場合が多くあります。

次のデータは令和３年厚生労働省「賃金構造基本統計」に基づく時間給のランキングです。
１０年前にはなかった職種のもの入り、順位も変わっています。参考にして下さい。医師(6,453円/時)、航空機操縦士(6,037円)、大学教授(5,382円)、経営･金融･保険専門業(4,931円)、法務従事者(4,662円)、不動産鑑定士(4,307円)、大学准教授(4,222円)、管理的職業(4,120円)、歯科医師(3,976円)、システムコンサルト･設計者(3,493)、著述家･記者･編集者(3,471)、　以下　研究者、大学講師･助教、高等学校教員、小中学校教員、発電員、一級建築士、…………と続きます。
国家資格・民間資格はたくさんあります。まずは子どもの適性にあった資格を、親が調べてみましょう。家族や親戚の方がされている仕事なら情報は豊富です。

我が子の人生設計の基礎をつくるのが親の仕事です。とても楽しくワクワクする作業です。家族で一緒に話をしながら探っていきましょう。教室でもお手伝いをさせていただきます。
（ 建 治 ）