子育ての目標は『子どもの幸せな自立』

親の仕事は『我が子の命を守り、愛を伝え、幸せな自立ができるように導き、確認すること』でした。

 

子育ての目標は『我が子が幸せな自立ができるように指導すること』です。自立とは『他の力によらず、自分の力で身を立てること。ひとりだち』のことです。親の援助・手助けがなくても、自分の力だけで幸せに生きていける力をつけることです。自分の子どもが、個性が活かせる仕事に就き、相思相愛の人と結婚し、家庭を築き、楽しく暮らしていけるようにすることです。我が子が幸せな自立をするための大切なポイントをいくつか紹介します。

 

第1のポイントは『経済的な自立』です。自分の力でお金を得て、自分と家族の衣食住をまかなうことです。お金を得るのは大変なことです。頭を使って考えたり、身体を使ったり、手先の器用さやセンスの良さが要求されたりします。お金はありすぎる必要はありませんが、ある程度のゆとりは必要です。個性が活かされ、笑顔ででき、やり甲斐があり、ストレスをあまり感じず、身体の負担も少なくして、お金を得る能力をつける必要があります。我が子が何をして稼ぐのか、そのためにはどのような能力が必要なのかを考え、楽しく誉めながら練習させ、レベルを上げ、プロの道に送り出すのが親の仕事です。まずは、家業の将来を検討し、可能ならば家業に上手に楽しく導くのが一番の早道です。そこには、顧客がいてノウハウがあり、指導者がいるからです。家業の将来が心配な時は、子どもの特性を見抜き、早い時期から、なにをして稼いだらいいのかを探っていきましょう。

 

第2のポイントは、『生活上の自立』です。自分で自分のことができることです。幸せな生活を送るために、最低限必要な能力です。身体を健全に保つこと、衣服のこと、食事のこと、整理整頓、時間の管理などが一人でできる必要があります。生活上の自立は、幼児の時から少しずつ教え、誉めて、練習させて、できるようにしていく必要があります。一番わかりやすい親の仕事です。

 

第3のポイントは、『精神的な自立』です。どんな場面に遭遇しても、自分を見失わず、取り乱さず、自分の精神状態を安定に保つことができ、たくましく、前向きな生活をすることができる能力です。そのためには、自分の良さや可能性が分かり、自信をもつこと。未来に楽しい夢や希望、楽しいイメージを持つこと。自分が生きている意味、自分の使命などについて考え納得しておく必要があります。子どもと一緒に探り、夢を語り、人生について共に考えるのも親の仕事です。

 

第4のポイントは『社会的な自立』です。人間は一人では生きていくことができません。社会、集団の中で自分の居場所を見つけ、楽しく、協力して仕事や生活をしていく力です。差別やいじめのない集団をつくるために、自分の考えや意見、気持ちなどを、明確に表現できる力も必要です。社会的に一人前の人として認められ、責任を持ち、みんなのための活動ができることも大切です。学校や町内・地域社会の世話なども喜んですることができることです。

 

子育ては人生で最も大切な仕事です。そこから幸せ、生き甲斐、自分の使命なども見えてきます。我が子の幸せな自立を目指して、今できることを、我が子と話し合い、考えながら、楽しくしていきましょう。

( 建 治 )