教え方の基本~教えて、練習、誉めて~

親の仕事は、『子どもの命を守り、愛を伝え、幸せな自立ができるように導き、確認すること』です。幸せな自立ができるように、我が子に上手に教え、導く必要があります。教え方には基本があり、学校園の先生も親も共通の方法ですが、この基本ができていなければ、子どもの意欲をそぎ、親子共々不幸になります。基本の方法を理解し愛を持って実践すれば、自分も我が子も楽しく幸せな気持ちでぐんぐん成長します。

 

1.まず『教えたいことを明確にする』こと。何を教えたいのかを、「○○する ことができる」のよう行動に結びつけて書き出します。「縄跳びをすることができる」「食事の後片付けをすることができる」「前日の夕方、次の日に学校園に行く準備をすることができる」「夕食後、30分の本読みをすることができる」などで す。具体的に書いて台所に張り、子どもに楽しく伝えます。

 

2.子どもを抱きしめ「大好きだよ。愛しているよ。」と告げ、親が教えたいことを楽しくやってみせます。おもしろいよ。便利だよ。役に立つよ。一歩大人に近づくよ、と価値を告げて、真似をしてやってみたいという気持ち(動機づけ)を養成します。

 

3.どのようにしたらできるのか、順序をおって、丁寧に教えます。やり方の順序やちょっとしたコツを分かりやすく、明るい雰囲気の中で楽しく教えることがポイントです。教えないといきなりはできません。

 

4.実際にやって練習します。最初からうまくはできません。そのために練習をします。励ましながら何度も遊び感覚で楽しく練習します大切なポイントは練習している時、できたこと、良くなったこと、努力していることを探し、精一杯褒めることです。できた!できた!と大喜びをし、抱きしめます。うまくいかなくても、できたことを探して褒めるのです。褒められると、うれしくてなり、自信がつき、もっとやってみたい!という意欲がうまれます。叱ること、注意をすること、短気やイヤミは禁物です。

 

5.しっかり褒めた後で、うまくいかなかった所をもう一度、丁寧に教え、練習しますできた所を本気で褒め、抱きしめて喜びます。

 

楽しく教えて、楽しく練習し、しっかり誉める。これが教え導く基本サイクルです。だいたいできるようになったら、次のステップに挑戦です。

 

子どもは必ずできるようになり、自信、自己肯定感を持ち、幸せな自立に一歩近づきます。笑顔で焦らず大きな愛の心で我が子と向き合いましょう。応援しています。

( 建 治 )