教室のお母さんからのお手紙

我が家には3人の子供たちがいます。9才(男)、4才(女)、2才(男)の3人です。
3人ともそれぞれの個性を持っていて、育っていく環境も違いますが、3人それぞれが、親や友人と関わりを持って生活する中で見せてくれる感性に、いつもハッとさせられています。そして、今現在の親自身の生活態度や、心の持ち方を反省するチャンスを与えてくれています。
しかし実際のところは、よく大きな声で注意をしたり、ガミガミしつこく叱ってしまったりと、3人に振り回されながら、騒がしく子育てをしているのが現状です。唯一ホッとできるのは、3人とも早めに眠ってくれた時と、三鈴学園へレッスンに来ている時間だけかもしれません。

おやつの時やご飯の時に、三鈴学園でいただいたCDをできるだけ流すようにしてきました。おかげで、親子ともに楽しくニコニコした笑顔で、食べ物に感謝しながらお腹を満たし、気に入った部分の歌やお話を覚えたり、詩の暗唱をしています。
CDは毎月楽しみで、その中のものに関連のある絵本やかるた、ブロック、9×9の計算など、その時まわりにあるものを手にとって、一緒に口ずさみながら遊ぶようにしています。そのせいか、一般的には『勉強』といわれるものも、楽しく自然に生活の中で身につけてこられたように思います。
小学4年生になる息子は、おかげ様で学校で学ぶこと全てが興味深く、面白いらしく、好奇心をくすぐられることに対しては、片っぱしから関連のある本を借りてきて何冊も読みあさり、周囲の大人顔負けの豆博士ぶりを発揮しています。本を読むスピードはものすごく速く、親はすでにかないません。
下の子たちもそれに負けじと、兄の真似をしようとしています。紙を切り刻んだり、折り紙をしたりと、机の上は食べる時以外は常に各人のマイブームのものでいっぱいになっています。

3人ともお手伝いはよくしてくれるように思います。特にまだ小さい下の2人は、争うようにしてくれます。手伝ってくれた時は、「ありがとう。すごく上手にできたね。お母さん嬉しいわ。」と言うと、子供たちも嬉しそうな顔をするので、思わずぎゅっと抱きしめてしまいます。ゆっくり抱きしめるのはこの時くらいかもしれませんが、忙しい毎日の中で、一生懸命手伝って助けてくれる子供たちを見ると、心から、子供たちがいてくれてよかった。私は幸せな母親なのだなぁと、つくづく実感します。忙しそうな母親を見て、手伝おうと思ってくれる子供の気持ちが何よりも嬉しくて、涙が出そうになることもあります。

いけないことをした時は、一生懸命話して聞かせようとするため、かなり厳しい口調で注意したり、叱ったりしています。子供たちも反論してきますが、できる限り真剣に、納得するまで話し合います。かなり長い時間言い合っていることもあります。なるべく頭を冷やしながら、「心はいつも子供のことを大切に思い、心配しながら無事に成長してくれることを願っている。」ということを本気で伝えようとすれば、最後には子供は「そうなんだなあ。」と言ってくれます。
年齢とともに同じ方法が通用するとは限りませんが、真剣さは今のところ伝わっていると思っています。

教室で教えてもらうことも、一生懸命実践しているつもりですが、時間的にはほとんど取れません。1人につき10分~15分あるかないかくらいです。ない日もあります。どの子もプリントや自分の決めた分量の勉強を、毎日少しずつ休まないようにしているだけですが、いつも楽しく、明るく生活できるのは、三鈴学園で学んでいるおかげ、先生たちの素晴らしいご指導のおかげだと感謝しております。
親も子も三鈴学園が大好きで、ここに来るとホッとして、また自分を取り戻すことができるのです。

先日、上の息子が受けてみた模試の結果は、何と岡山県下で1番で、金メダルが届いていました。とても驚いたと共に、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
夢と希望を見失うことなく、親が子供たちの思いをしっかり受け止め、毎日生活していきたいと思います。ありがとうございました。